TOEICで900点以上を取るための勉強方法・取ると有利になる職業とは?
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一般的に学生も社会人もTOEICを受けて、できる限り高い得点をとっておいた方が良いと言われています。
しかし「TOEICで高得点をとっても英語を話せるようにはならないのでは?」「TOEICって本当に評価されるのだろうか?」と不安に感じている人も多いようです。
この記事では実際にTOEICで900点以上を取ると有利になる職業や勉強方法について解説します。
- TOEICとはどんなテスト?他の英語試験との違いは?
- TOEICで900点以上を取ることのメリット
- TOEICで900点以上取得すると有利になる職業
- TOEICで900点を取るために必要な語学力とは
- TOEICで900点以上900点以上とるための勉強方法
- TOEICで900点以上を取るためのおすすめ教材
- まとめ
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
TOEICとはどんなテスト?他の英語試験との違いは?
一般的にTOEICは受けておいた方が良いと言われています。
しかし目的によってはTOEICよりも他の英語試験を受けた方が良い場合もあります。
この章ではTOEICのテストの特徴を解説したあとに、TOEIC以外の英語テストについても解説します。
TOEICとはどんなテスト?
TOEICは英語を母語としない人のための世界標準の英語能力テストで、主にビジネスシーンで使う英語力を測定します。
その内容は、
1)リスニングテスト100問(45分)
2)リーディングテスト(文法、語彙、読解)100問(75分)
の合計200問を2時間で解答するテストです。
TOEICは正式名称をThe Test of English for International Communicationといい、アメリカに拠点を置くETS(Educational Testing Service)が問題の作成とテストの実施をしています。
日本では多くの企業が公表はしていないものの人事評価や採用時の基準にTOEICの点数を参考にしています。
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が行った調査によると、有効回答社数304社のうち7割の企業が採用時にTOEICのスコアを参考にしているようです。
(引用元:2013年 上場企業における英語活用実態調査報告書)
転職を考えているのであればTOEICの得点を伸ばす勉強をして損はないでしょう。
TOEFLとの違いは?
TOEFLは主にアメリカの大学が海外から学生を受け入れる際に判断基準にしているテストです。
内容的にも英語読解の問題に論文の一部が使用されていたり、エッセイを書くライティングテストがあったりと、海外の大学で学ぶために必要な英語力を測ります。
海外の大学や大学院への進学を目指している場合はTOEICの点数を上げるよりも、TOEFLのスコアを上げる勉強をした方が良いでしょう。
英検との違いは?
英検は正式名称を実用英語技能検定といい、日本の団体が日本人向けに実施しているテストです。
日本だけで実施されているテストですので、外資系の企業に転職する際に「英検1級を持っています」と伝えても通じません。
内容としては英語のマニア向け試験という印象で、日常的に使わない小難しい英単語や表現が問題として出される傾向にあります。
就職する際に英検準1級以上を持っていると、英語試験を免除してくれる企業もありますので、狙っている企業によっては英検準1級以上の取得を目指しても良いでしょう。
すべての英語試験はあくまでもテスト
注意していただきたいのはTOEICもTOEFLも英検もあくまでも「テスト」で、高得点をとったからといって必ずしも実際に使える英語力が身につくわけではないという点です。
ホームランを打つためにバットの振り方を知識として覚えてもホームランを打てるようにはなりません。
これと同じで、たとえTOEICで900点以上をとったとしても実際に英語を使う練習をしなければ使える英語力は身につきません。
TOEIC900点を取ることによるメリット
前の章でTOEICで900点以上を取ったとしても必ずしも使える英語力が身につくわけではないと書きました。
しかし、まったくメリットがないわけではありません。
ここではTOEICで900点を取ることによるメリットについてお話しいたします。
メリット1:転職する際の応募企業の幅が広がる
TOEICを900点以上取得した際のメリットで一番大きいのは就職・転職活動の幅が広がるという点です。
TOEIC700点を保持しているときに求人票を見て「TOEIC800点以上必須」と書かれていたら応募を諦めることでしょう。
900点以上取得していれば、英語を必須としているすべての企業に応募できます。
求人情報サイトなどを検索すると、英会話教室の事務員は600点以上、海外営業の担当者は700点以上、外資系企業や海外事業所の管理職は800点以上が必要となっています。
「TOEICの点数が足りない」という理由で応募を諦めることはなくなるでしょう。
メリット2:「英語だったらあいつ」という自己ブランディングが可能
TOEICで900点以上取得している人は、組織のなかでは「特別な技能を持っている人」と認識され、「英語だったらあいつに任せよう」と重要な仕事も任せてもらえます。
なぜならTOEICで900点以上を取得している人は全受験者数の5%以下しかいないからです。
過去10回のテスト(第284回〜第293回:2021年12月19日〜2022年4月24日)の全受験者数357,456人のうち895点以上を取得した人数は15,394人にしかおらず、割合にして4.3%程度です。
(引用元:TOEIC公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧)
つまり100人在籍している会社でTOEIC900点以上を取得している人は5人もいないのです。
TOEICで900点を取得すると、会社の重役との海外出張、外国人との商談、接待にも声をかけていただけるようになり、業界でのつながりや仕事の幅が大きく変わります。
海外赴任を希望している場合、TOEIC900点以上を取得していれば赴任のチャンスをぐっと引き寄せることが可能になるでしょう。
メリット3:基礎的な英語力が確実に身につく
TOEICで高得点をとるために勉強することで、基本的な英語力は確実に身につきます。
900点以上取得するためには知らない単語を覚えて語彙力を伸ばしたり、読解力を高めたりするために英文を何度も繰り返し読んで勉強しなければいけませんし、英語を何度もくりかえし聞く勉強もすることでしょう。
このような勉強を繰り返していれば、確実に語彙数、文章を正確に理解する能力、英語を正確に聞き取る能力は身につきます。
TOEICで高得点を取るための勉強が無駄になることは決してありません。
TOEIC900点を取ると有利になる職業
以前はTOEICで高得点を取得しておけば国際機関、国際NPOに就職したり、キャビン・アテンダントになれたりすると言われていました。
しかし、最近のインターネットとグローバリゼーションの拡大により事情は変わりつつあります。
ここではTOEICの高得点保持者が優遇される業界を紹介いたします。
職業1:ローカライゼーション業務のある会社
ローカライゼーションとは外国語をその国の文化、文脈、利用者に合わせた言葉に書き換える作業のことです。翻訳とは似ているようで少々異なります。
翻訳業務はオリジナルの文章が持つ意味を保ったままで文章を違う言語に変換させますが、ローカライゼーションは利用者が使いそうな言葉や文化に合わせて言葉を変換させます。
ローカライゼーション業務は、ウェブ上で旅行案内、旅行情報を提供している企業やゲーム業界、IT業界に必要不可欠となっています。
たとえばゲーム業界のローカライゼーションは、ゲーム内のセリフを外国人利用者の年齢や文化を十分に考え抜いたうえで、その国の言葉に変換させる業務です。
ゲームやITに関心がなくても英語が得意なのであれば、ゲーム業界やIT業界を転職先の候補に加えてもよいでしょう。
職業2:開発コンサルタント会社
開発コンサルタントとは発展途上国に出向いて技術を教えたり、道や橋といったインフラ整備を行ったりする企業です。
英語よりもその人が持っている英語以外の技術やプロジェクトマネージメント能力が問われるのですが、現地の人と意思疎通ができる最低限の英語力が求められます。
TOEICの点数が高ければ高いほど意思の疎通に間違いが起こることはないと考えられているため、TOEICの高得点保持者が優遇される傾向にあります。
職業3:コンサルタント会社
コンサルタント会社は海外のマーケット動向調査などを行いクライアントに対して新しい企画や経営戦略を提案する企業です。
海外の業界雑誌、新聞、行政機関が出版している報告書を読み込んで、戦略をたてる必要があるので英語の読解力と統計データの分析能力が必要とされます。
また現地に赴いて調査をしたり、インタビューをしたりもするので、TOEIC800点から900点以上の点数を保持している人は優遇されます。
TOEICで900点を取るために必要な語学力とは
ここまでTOEICで900点以上を取得したときのメリットと、高得点保持者が優遇される企業について紹介してきました。
それでは、実際にTOEICで900点を取るために必要な語学力とはどのようなものなのでしょうか。
ずばりTOEIC800点台と900点台の違いは?
TOEIC800点台と900点台の違いは一言でいうと「スピード」と「正確性」です。
すなわちスピーディーに問題を解きつつ、ミスもなくすことで900点突破が可能になるからです。
たとえば、リスニングのセクションで解答を考えているうちに次の問題がはじまってしまって、そこから頭が真っ白になってしまったという経験はありませんか?
またリーディング・セクションについても終了時間がせまって、あわてて問題を解いてしまったという経験はありませんか。
スピーディーに問題を解くことで、あせらず冷静に問題を解けるようになり、余った時間で見直しができます。
冷静に問題を解き、見直しができるということはミスが少なくなるということです。
ミスが少なくなるということは900点を突破する可能性が高くなります。
900点台に必要とされる語学力とは?
前の節で述べた内容と関連しますが、900点を突破するために必要な語学力は正確性です。
正確性を高めるためには英語への理解度を深める必要があります。
理解度を深めるためには自分が正解した問題について「なぜこの答えだったのか」を解説できるようになることです。
自分が正解した問題について「なんとなくそう思ったから」とか「このような言い回しは聞き慣れないから」という感覚をなくし、なぜこの解答が正解なのかを理解することができれば、正確性は高まります。
英語への理解が深まり正確性が向上すると問題を解くスピードも上がります。
なぜなら解答の選択肢を全て読まなくてもピンポイントで「これが答えだ」とわかるようになるからです。
TOEIC900点を取るための勉強法
前の章ではTOEICで900点を取るための語学力について解説をいたしました。ここでは、その語学力を身につけるための勉強方法をお伝えいたします。
リスニング対策
TOEICのリスニングを攻略するための効率的な勉強方法はディクテーションです。
ディクテーションとは聞いた英語を文章として書き起こす作業です。
聞いた英語を文字として書き起こすので、ディクエーションを繰り返すことで英語を集中して聞く力が身につきます。
TOEICのリスニング問題を使ってディクテーションを行うことで、問題にも慣れることができ、リスニング力も高まります。
以下、ディクテーションのやり方を解説します。
・1回目:聞く以外のことはなにもせずに集中して英語の音声を聞く
・2回目:英語の音声を聞きながら、文章を書き起こす
・3回目以降:文章の書き起こしが終わるまで何度も繰り返し聞く
・文章が書きあがったら正しい文章を見ながら内容を確認する
・聞き取れなかった単語やフレーズを繰り返し聞いて、音を確認する
他の問題を使って、1)から5)を繰り返す。
リーディング対策
単語を覚え語彙力を高めることで英語の読解力は高まります。
ただ市販の単語リストや単語帳をつかって単語を覚える勉強方法はおすすめできません。
TOEICのリーディングで得点を伸ばすためのおすすめの勉強方法はTOEICの模擬試験で扱われている文章を読み、知らない単語や言い回しの意味を調べて覚えることです。
TOEICの問題集に掲載されている文章の単語を覚えてしまったら、英語のニュースサイトなどに掲載されている記事を読んでみましょう。
ここでも同じように知らない単語や言い回しについては意味を調べて覚えてください。
英文記事の傾向として長いという難点がありますが、まずは短い記事を選んで読むようにしましょう。
英文記事に慣れてきたら以下のような記事も探して読んでみましょう。
1)求人広告
2)お店の広告
3)イベントの募集要項
4)国際機関の求人案内
5)学会などの参加要項
文法問題の攻略方法
文法の問題を解く力をのばすためには繰り返し文法問題を間違えなくなるまで解くことです。
以下の手順で勉強してみてください。
- 模擬試験を受ける。
- 答えあわせをして間違った問題のカードをつくる。
- カードは表側に問題、裏側に解答とその解説を書く。
- カードをつかってくりかえし問題を解く
以前、カードを使ったTOEICの勉強方法をお伝えしましたので、こちらのページも参考にしてみてください。
TOEICで900点を取るためのおすすめ教材
TOEICで高得点を取得するために高価な教材を購入する必要はありません。
インターネットの普及により良質な英語に無料でふれることが簡単にできるようになりました。
以下、手軽に入手できるおすすめ教材を紹介いたします。
教材1:TOEIC模擬試験集
TOEICで高得点をとるために一番必要な教材は模擬試験問題集です。
これさえあれば、他の教材は必要ないといっても過言ではありません。
その理由は主に以下の3点です。
1)苦手な問題を洗い出せる
2)くりかえし問題を解くことで時間配分がわかる
3)問題の傾向に慣れることができる
筆者が900点を突破したときは模擬試験を3つほど購入してくりかえし問題を解き、間違った問題に関してはカードを作成してそれだけをなんども勉強しました。
購入する際は本番と同様の模擬試験を2つから3つ購入してください。
模擬試験とカードを使った勉強方法は以下のページでも紹介しているので参考にしてください。
お金をかけずにTOEICのスコアを800点まで上げる勉強法 – dextablog.be
TOEICの点数は、大学受験や特に就職活動において求められることが多いですよね。就職後も人事評価の一つにしている企業もあり、転職する際にも過去2年以内のTOEICの点数を保有しているかどうかで、結果が大きく変わります。ここでは、ほとんどお金をかけずにTOEICの点数が確実にあがる勉強法を紹介します。
教材2:インターネットのニュースサイト
インターネットのニュースサイトは無料で使えて英語の読解力をあげることができる良質な教材です。
なかでもおすすめなのはBBC Newsのウェブサイトです。
さまざまなカテゴリーのニュースを無料で読むことができます。
世界で一番古いニュース局ということもあり、使われている英語にはスラングが少なく、わかりやすい英語が使われています。
また日本語版のサイトもありますので、同じ記事であれば英語と日本語の両方で読むことができ、記事の内容の理解を深めることもできます。
英語で読んで、どうしても理解ができないときは日本語の記事を参照にすると良いでしょう。
教材3:ポッドキャスト
リスニング力をあげるためにはポッドキャストを利用することをおすすめいたします。
ポッドキャストにはニュースや英語を学ぶための教材など、あらゆるジャンル、あらゆるレベルの番組が配信されており、ほとんどを無料で聞くことができます。
またスマートフォン用のアプリが使えるので通勤時間や隙間時間に勉強できます。
スマートフォンのアプリでは音声のスピードも調整できるので、慣れてきたら1.5倍速、2倍速で聞いてみてください。
1.5倍速、2倍速になれたらTOEICのリスニング問題がとってもゆっくりに聞こえます。
どのプログラムを聞いたら良いのか悩むかもしれませんが、ほとんどが無料ですので、気になったものがあればすべて登録して、聞かなくなったものについて削除すれば良いのです。
ポッドキャストはお金をかけずに、隙間時間に英語の勉強ができるのでおすすめです。
まとめ
この記事ではTOEICのテストの内容、900点以上を取るために必要なこと、勉強方法やおすすめの教材について解説してきました。
それでは記事の内容をまとめます。
・TOEICはあくまでもテストであり、たとえ900点以上を取得しても使える英語力がみにつくわけではない。
・TOEICで900点以上をとれば転職の幅が広がる、自分自身をブランディングできる、英語の基礎力が身につくなどのメリットがある。
・TOEICで900点以上を取得すると、ローカライゼーション業務のある会社、開発コンサルタント会社、コンサルタント会社に就職・転職しやすくなる。
・英語の理解度を深めスピーディーに問題を解くことでTOEIC900点突破の可能性が高まる。
・TOEICで900点以上をとるための教材は模擬試験が2つ、3つあれば十分である。
TOEICで900点以上をとるために何をしたらよいかわからないというかたは、とりあえず模擬試験を買って、全問正解するまで同じテストを何度もくりかえし解くことです。
TOEIC900点へのみちのりは、あきらめずに地道にくりかえすことですので、ぜひあきらめずに頑張ってください。