【TOEIC・TOEFL・IELTS・英検】ビジネスに役立つのは?違い・特徴について解説!
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英語に関する資格を取ろうと思ったとき、TOEIC ・TOEFL ・IELTS・英検…とたくさんありますよね。
一体どの資格を取ればビジネスに役立つのだろう?と迷っていませんか?
この記事では、それぞれの資格の基本情報や特徴をご紹介し、どの資格がビジネスに役立つのか見ていきます。
これから受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
- TOEIC・TOEFL・IELTS・英検の基本情報
- TOEIC・TOEFL・IELTS・英検の特徴
- ビジネス関連であればTOEICが有効
- TOEIC高得点のメリットについて
- TOEICの弱点・デメリットについて
- TOEICのスコアを伸ばすには?
- まとめ
TOEIC・TOEFL・IELTS・英検の基本情報
- TOEIC・TOEFL・IELTS・英検の比較
- 受験者の目的
まずはTOEIC・TOEFL・IELTS・英検それぞれの基本情報について見てみましょう。
TOEIC・TOEFL・IELTS・英検の比較
受験費用 | 試験時間 | 受験月 | 受験者数 | 目的 | |
TOEIC | 7,810円 | リスニング45分 リーディング75分 |
毎月1~2回 | 230万人 | ビジネス |
TOEFL | 285ドル | 約3時間 | 毎月 | 日本では推定8万人 (世界では80万人) |
アカデミック |
IELTS | 25,380円 | 約3時間 | 月4回ほど | 日本では推定6万人 (世界では300万人) |
アカデミック 移住 |
英検 | 3,000〜9500円 | 級により異なる | 5~7月,9~11月,1~3月 | 368万人 | 全般 |
受験者の目的
TOEIC
- ビジネス英語力を測りたい方
- 就職時や転職時などの採用時の目安
- 昇格・昇進するための基準
- 海外赴任する際の基準
TOEFL
- アメリカ圏への留学
- スピーキングやリスニングも含めた英語4技能を測る
- 英語圏の大学で通じる英語力を磨く
IELTS
- イギリス圏への留学
- イギリス圏への移住
- スピーキングやリスニングも含めた英語4技能を測る
英検
- 受験を有利にする
- 就職を有利にする
- 英語の力試し
TOEIC・TOEFL・IELTS・英検では、それぞれの受験者の目的が違ってきます。
上記を参考に、自分の目的に合っている資格はどれなのかを確認してから学習・受験するようにしましょう。
TOEIC・TOEFL・IELTS・英検の特徴
では次にTOEIC・TOEFL・IELTS・英検それぞれの試験の特徴について解説します。
TOEIC (L&R Test)
- リスニング100問、リーディング100問
- リスニング45分、リーディング75分
- 点数:990点満点
- 全ての問題が4つの選択肢から選びマークシートへ記述
- 級で分かれておらず、すべての人が同じ試験を受ける
TOEICは就職や転職、昇進や海外転勤など、ビジネスに関わる英語力を測る上で最もよく知られたテストです。
多くの企業がTOEICのスコアを採用時にチェックしたり、海外赴任時の目安としています。
TOEICのテストの中にもいくつか分かれており、一番有名なのがTOEIC L&R Test (Listening & Reading)です。他にもTOEIC S&W Test (Speaking & Writing)などがあります。
一般的なTOEIC L&Rスコアの目安
- 新入社員:545点
- 中途採用:620点
- 昇進 :600~900点
- 海外赴任:800~900点
上記はあくまで全国の一般的な平均ですので、実際は企業により求めるレベルは変わってきます。
例えば外資系や海外と強く関わりのある企業などでは上記の平均よりもスコアが必要になりますので、業界や職種により増減することを覚えておきましょう。
TOEFL
- 読む・聞く・書く・話すの4技能をテスト
- 受験料は285ドルと高め
- 試験時間は約3時間
- 毎月、年間50日以上実施されている
- 日本では推定8万人(世界では80万人)が受験
- アカデミックな問題が中心
TOEFLではアカデミックな問題が出題されます。日常的に使う英語を中心としているTOEICとの大きな違いと言えるでしょう。
そのため、TOEFLはアメリカ圏へ留学する学生が受験することも多いです。日本の大学から許可をもらうために、指定されたスコアを取得する必要があるからです。
アカデミックな分野に特化しているのは、アメリカ圏の大学での講義に対応できるようにするためです。ですので日常的に使われる単語よりも、より学問的な単語も要求されます。
英検のように級に分かれておらず、受験したら自分の実力がスコアとなって表れるため、合否はありません。
基本的には、日本では留学のための試験といった意味合いが強いため、ビジネスで有利に働くものというイメージはあまりありません。
IELTS
- 読む・聞く・書く・話すの4技能をテスト
- 受験料:25,380円
- 試験時間:約3時間
- 月4回ほど実施
- 日本では推定6万人(世界では300万人)が受験
- アカデミックな内容が中心
- イギリス圏への移住者向けコースあり
IELTSは、簡単にいうとTOEFLのイギリスバージョンです。アメリカ圏ではなく、イギリス圏への留学を目指している学生などが受験します。
また、IELTSはイギリス・オーストラリア・カナダなどへの移住をする際に必要となるケースもあり、試験はアカデミックコースと内容が違い、より日常的に使える英語になります。
日本での受講者数はTOEFLよりも少ないですが、世界規模で見れば圧倒的にIELTSの受験者数の方が多いです。海外ではよく知られた試験ですが、日本ではまだ認知度が低いです。
英検
- レベルによって級に分かれている
- 合格・不合格がある
- 受講料が級によって異なる
- 試験回数:年3回
- 受講者は368万人
- 広い用途で受験される
英検は日本で一番有名な英語の試験です。学生のころから受験している方も多いため、若いうちからなじみのある試験です。
大学受験などで一定以上の級を持っていると合格に有利となることもあります。また、社会人になってから自分の英語力がどれくらいの級の実力があるか試したい方も受験します。
英検1級はネイティブスピーカーの大学講師でも落ちるという難易度ですが、海外ではあまり知られていない資格ということもあり、日本人向けという印象が強い試験でもあります。
ビジネス関連であればTOEICが有効
TOEIC・TOEFL・IELTS・英検など、英語力を測るテストはいくつもありますが、ビジネス英語で有効なテストはどれ?と考えている方も多いでしょう。
結論、日本でビジネス英語に有効なのはTOEICです。
- ビジネスで使う会話や文章で構成されている
- 多くの日本企業がスコアを目安にしている
ビジネスで使う会話や文章で構成されている
一つ目の理由は、ビジネスで使う会話や文章で構成されているということです。
TOEICは、英語の試験の中で最もビジネス関連の用語やフレーズが多いです。
実際、TOEICの単語帳を見てみるとアカデミックな単語よりもビジネス系の単語が多く、例文もミーティングや売上などの話が出てきます。
多くの日本企業がスコアを目安にしている
2つ目は、多くの日本企業がTOEICスコアを採用の目安にしているということです。
就活や転職に有利になったり、昇進や海外出張に有利に働いたりするのはTOEICのスコアで決められていることが多いです。
アカデミックな内容を鍛えてもビジネスでは役に立つ場面が少ないため、よりビジネスに特化したTOEICが企業に注目されています。
TOEIC高得点のメリットについて
では、TOEICで高得点を取得するとどんなメリットがあるのでしょうか?
- 就職・転職の際に役立つ
- 昇格・昇進に活かすことができる
- 実践的なビジネス英語が身につく
- 海外赴任のチャンスを得ることができる
就職、転職の際に役立つ
多くの企業がTOEICのスコアを採用や昇進の基準として決めているため、就職や転職の際に役立ちます。
一般的に履歴書に書ける点数は700点からと言われていますが、企業によって定められているスコアは異なるため目安として捉えておきましょう。
昇格、昇進に活かすことができる
TOEICスコアを昇格や昇進の条件としている企業もあるため、TOEICスコアが上がると昇格・昇進に有利になります。
自分磨きだけでなく、これからのキャリアアップを狙っていきたいのであれば、英語力を上げる努力をしておくべきでしょう。
実践的なビジネス英語が身につく
TOEICには実際に海外で使われるビジネス用語が多いため、TOEICの学習を通じてビジネスに関わる英語を強化することができます。
英会話は別で勉強する必要がありますが、その基礎英語力はTOEICで身につくでしょう。
海外赴任のチャンスを得ることができる
800点や900点など、TOEICで高いスコアを取れば海外赴任のチャンスも見えてきます。
海外に行きたいと思っている場合は、日々コツコツ勉強してTOEICスコアを上げ、会社にアピールするようにしましょう。
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TOEICの弱点・デメリットについて
ビジネス英語を測るのに有効なTOEICですが、弱点もあります。
- L&Rでは話す・書く技能は測れない
- 高得点=英語が話せるとは限らない
- 海外でTOEICが重視されることは少ない
L&Rでは話す・書く技能は測れない
TOEIC L&Rテストではリスニングとリーディングの2種類のみの試験となっているため、スピーキングやライティングに関する学習の頻度は落ちてしまいます。
もちろんS&Wテストで高得点を狙う方法もありますが、日本ではまだL&Rテストのスコアを重視している企業が多いのが現状です。
また日本人は特にスピーキング・ライティングの技能に弱いと言われれいるため、語学の4技能(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)の全てを強化したいのであれば、TOEICだけなくTOEFLやIELTSも視野に入れた学習もしてみるとよいでしょう。
高得点=英語が話せるとは限らない
TOEICで高得点をとっても英語が話せるようになるとは限りません。TOEIC L&Rではスピーキングのテストがないので、自分から言葉をアウトプットする機会は少なくなってしまいます。
TOEICで高得点を目指しつつ、オンライン英会話などでアウトプットを出すことで英語力を効果的にアップさせることができます。
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海外でTOEICが重視されることは少ない
TOEICが重視されているのは、実は日本や韓国くらいで少ないのが現状です。リスニングとリーディングが満点だったとしても、喋れないのであれば即戦力にはなりません。
海外で働く場合は英語でコミュニケーションする場合がほとんどですので、最低でも日常会話レベルの英語力は必ず習得しておく必要があります。
TOEICのスコアを伸ばすには?
- TOEIC試験・配点について知る
- 試験の時間配分をマスターする
- どこのパートが弱いかを分析・理解する
- スコアアップするための学習方法を決める
- 問題集をこなす
TOEIC試験・配点について知る
スコアを伸ばすには、まずTOEICがどういう試験なのか、どんな問題に何点入るのか知る必要があります。
TOEICの参考書やネットでも調べることができるので、あらかじめ調べておいてどのパートに集中すべきかを考えましょう。
試験の時間配分をマスターする
TOEICが難しいと言われている理由のひとつが、時間が足りなくなることです。
リスニングは聞き取れなくても容赦なく次へ進みますし、リーディングも最後の問題までたどり着けないなんてことがあります。
あらかじめ時間配分を決めておき、よりスピーディーに解く練習が必要不可欠になります。
どこのパートが弱いかを分析・理解する
どの勉強にも言えることですが、自分はどのパートに弱いのかを分析し、理解することも大事です。
TOEICはリスニングとリーディング合わせてPart1からPart7で構成されているので、パートごとのスコアを見て低いところを強化していくようにしましょう。
スコアアップするための学習方法を決める
スコアアップをするためには、学習方法を決める必要があります。
学校や会社があるなら、それ以外の時間をいかに有効利用するかが鍵です。
毎日地道にこなしていかなければなかなかスコアは上がらないので、継続することが重要です。
問題集をこなす
問題集をこなせば、時間配分の感覚や解き方などが身についていきます。
習うより慣れよの感覚も大事になってくるので、本番同様のスタイルを何度も経験することでスコアアップを狙えます。
まとめ
TOEIC ・TOEFL ・IELTS・英検には、それぞれの特徴があります。
その中でもビジネスに役立てたいのなら、受験すべきはTOEIC一択でしょう。履歴書にも書けますし、昇進に役立つことだってあるからです。
まずは700点を目指し、英語力をアピールできるように頑張りましょう!
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