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海外駐在員に必要な英語力はどれぐらい?TOEICスコアや学習方法について解説!

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「海外赴任したいけど、どれくらいの英語力が必要なの?」

「効率よく英語力を身につけるには何をすればいい?」

「海外駐在するためには英語以外にどんなスキルが必要?」

そんな疑問を解決します。

海外駐在員には、英語力だけでなくビジネススキルやコミュニケーション能力も不可欠です。

この記事では、欧州ベルギーに海外営業マネージャーとして6年間在籍した筆者が、海外駐在員に必要な英語レベルや学習方法、英語力以外で必要なスキルや資格について解説します。

これから海外駐在を予定している方、将来的に駐在を考えている方、またすでに駐在している方にとっても、今後のキャリアアップに役立つ情報を記載していますので、ぜひ参考にして下さい 😎

もくじ

海外駐在員とは

海外駐在員とは、日本企業の海外支店や現地法人がある国へ赴任し、現地で駐在員として働くことです。

日本で経験を積んだ人が海外の支店へ管理職として出向するケースが多く、一定の任期を設けて赴任をするのが一般的です。

海外駐在員の役割

  • 日本とのコミュニケーションを円滑に行う
  • 現地のニーズやマーケットの調査
  • ビジネスの拡大促進
  • 顧客対応
  • 現地社員の指導・教育など

海外駐在員の主な役割は、現地でのビジネスを円滑に進めることです。

同業との競争が激化していく中で、本社の経営方針や戦略をいち早く海外へ伝えていかなければ、競争に勝ち残ることはできません。

グローバルな視野を持ち、現地におけるさまざまな問題に対応しながら、ビジネスを成功に導く能力が求められます。

海外駐在員は企業において重要な役割を担っているということを覚えておきましょう。

海外駐在員に必要な英語力

  • ビジネス英語力
  • コミュニケーション能力
  • 交渉力
  • プレゼンテーション能力

海外駐在員に必要な英語力とは、駐在員が海外でのビジネスやコミュニケーションを円滑に行い、業務を遂行するために必要な英語力のことを指します。

ここからは、海外駐在員に求められる英語力について解説します。

ビジネス英語力

ビジネス英語力は、海外駐在員にとって最も重要な要素です。

海外のビジネスパートナーとのメールや会議、プレゼンテーションなど、さまざまなビジネスシーンでの英語力が求められます。

ビジネス英語には専門的な用語や表現もあるため、正確な理解力と適切な対応力が求められます。

コミュニケーション能力

現地の人々との円滑なコミュニケーション能力も重要な要素です。

海外駐在員はビジネス上の会話だけでなく、オフィスや交流の場でも英語を使う機会が多いため、自然な英会話ができることが大切です。

ビジネス英語だけでなく、日常会話やボキャブラリーなどを普段から意識するようにしましょう。

交渉力

ビジネスにおいては、価格交渉や契約交渉などが必要な場合もあります。

このような交渉においては、相手の立場や言い分を理解し、自分自身の意見を相手にしっかりと伝えることが求められます。

また、ビジネスで生じたトラブルなどを適切に解決する際にも、英語での交渉力は必要なスキルです。

プレゼンテーション能力

プレゼンテーション能力も海外駐在員にとって重要なスキルの一つです。

ビジネスプレゼンテーションや会議での場面において、参加している皆さんが理解しやすいように、適切な単語や表現力などが求められます。

英語力が重要な理由

英語力が高いことは、海外でのビジネスにおいて大きなメリットとなります。

例えば、英語でのプレゼンテーションやミーティングをスムーズに行うことができれば、ビジネスパートナーとの信頼関係を築くことができます。

逆に英語力が低いとコミュニケーションがうまくいかず、仕事の進め方やビジネスパートナーとの関係に影響を与えてしまうこともあります。

また、英語でのコミュニケーションができることで、グローバルな視野を持つことができ、今後のキャリアにおいても大きなアドバンテージになるでしょう。

英語力が求められる職種や業界

  • 商社
  • メーカー
  • IT
  • 金融
  • 建設業
  • コンサルティング
  • 医療
  • 教育
  • エネルギー

英語力が必要な職種は多岐にわたります。

上記の業界ではグローバルにビジネス展開をしている企業が多く、海外駐在員として現地へ赴任する場合にビジネス英語力が求められるケースがほとんどです。

海外駐在員に必要なTOEICスコア

  • TOEICはビジネス英語力を測定するテスト
  • 海外駐在員に求められるTOEICスコア

海外駐在員の英語力を測る上で、TOEICスコアは特に重視されます。

ここからは駐在員に必要なTOEICスコアについて詳しく解説します。

TOEICはビジネス英語力を測定するテスト

TOEIC(Test of English for International Communication)は、世界中でビジネスにおける英語力を測定するためのテストです。

L&Rテストではリスニングとリーディングの2つのセクションからなり、スコアは各セクションで最高495点ずつの合計990点満点で測定されます。

海外駐在員に求められるTOEICスコア

一般的に、海外駐在員に必要なTOEICスコアは700点以上レベルが望ましいと言われています。

ただし、これはあくまで一般的な目安であるため、英語圏か非英語圏かによって必要とされるスコアは変わります。

  • 英語圏の国:800点以上
  • 英語圏以外の国:700点以上

また、英語圏以外の国でも英語圏に近い国なのか、アジアのように遠い国かによっても変わります。

例えば、ヨーロッパのオランダやドイツは英語圏に近い国のため、多くの人たちが英語を話すことができるため、英語圏ではないですが、必要とされる英語力レベルは高くなります。

さらに、業界や職種によってはさらに高いスコアが求められたり、逆にそこまで必要ない場合もありますので、実際に必要なTOEICスコアレベルについては募集要項や口コミなどを参考にすると良いでしょう。

TOEIC以外の英語力測定テスト

TOEICはビジネスで必要とされる英語力を測定するテストですが、他にも以下のような英語力測定テストがあります。

  • TOEFL
  • IELTS
  • 英検

TOEFL

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)はTOEICと同じく、ETS(Educational Testing Service)が主催する英語力測定テストです。

TOEICがビジネス英語に特化しているのに対して、TOEFLはアカデミックな英語に対応しています。

主に留学生や海外大学進学を目指す人々が受験しています。

» TOEFL公式サイトはこちら

IELTS

IELTS(International English Language Testing System)は、簡単にいうとTOEFLのイギリスバージョンです。

アメリカ圏ではなく、イギリス圏への留学を目指している学生などが受験します。

また、IELTSはイギリス・オーストラリア・カナダなどへの移住をする際に必要となるケースもあり、試験はアカデミックコースと内容が違い、より日常的に使える英語になります。

» IELTS公式サイトはこちら

英検

英検は日本で一番有名な英語の試験です。学生のころから受験している方も多いため、ご存じの方も多いかと思います。

英検1級はネイティブスピーカーの大学講師でも落ちるという難易度ですが、海外ではあまり知られていない資格ということもあり、日本人向けという印象が強い試験でもあります。

» 英検の公式サイトはこちら

これらのテストはそれぞれに特徴があり、留学や海外進出の目的・職種や業界などによって適したテストが異なります。

すべてのテストを受験するのは効率が良くないため、自分の目的に合わせて適切なテストを選ぶことが大切です。

海外駐在員に必要な英語力を身につける方法

  • オンライン英会話スクール
  • 英会話スクール
  • 映画やテレビドラマを英語で見る
  • 聞き取り・読み書きの練習
  • スピーキングの練習

オンライン英会話スクール

最近はオンライン英会話サービスが充実しており、自宅にいながら英会話のレッスンを受けることができるようになりました。

オンライン英会話のメリットは、自分の好きな時間に好きな場所でレッスンを受けることができる点です。

そのため、忙しいビジネスパーソンでも無理なく続けることができます。

世界中の国から自分に合った講師を選ぶことができるスクールもあるため、リアルな英語に触れることができます。

英会話スクール

英会話スクールも英語力を向上させるために人気のある方法のひとつです。

通学型の英会話スクールのメリットは、講師と対面でレッスンを受講することができるため、よりリアルな英語を学べる点です。

レッスンはマンツーマン・グループレッスンがあり、講師やクラスメイトとの会話を通じてリスニングやスピーキング力を向上させることができるため、実践的な英語力を身につけることができます。

対面でのレッスン、会話の雰囲気や空気感を重要視したい方におすすめです。

映画やテレビドラマの視聴

映画やテレビドラマを英語で視聴することも、英語力を上げる学習方法の1つです。

映画やドラマは、ネイティブスピーカーの話し方や表現を学ぶことができるのがメリットです。

また、教科書にはないようなリアルな英語表現やスラングも学ぶことができます。

通学・通勤中や休憩などのスキマ時間を使って、楽しく英語学習をしたい方におすすめです。

聞き取りの練習

ビジネス英語の練習としてリスニングを強化したいなら、音読が有効な手段です。

シンプルな学習方法だと思われるかもしれませんが、自分で声に出して読むことにより、耳が鍛えられて音が拾いやすくなります。

ポイントは、ネイティブの正しい発音をできるだけ再現できるように真似をすることです。

自分が話せる言葉であれば必ず聞き取れるようになります。1日10分でもいいので、早朝もしくは就寝前などにコツコツ実施することをおすすめします。

読み書きの練習

英語での読み書きを鍛えるのにはディクテーションが最適です。

ディクテーションとは、聞こえた音を書きとることで、リスニングだけでなくライティングや文法力まで鍛えることができる学習法です。

聞いた音を書き出し、文として成り立たせることが必要なため、単語や文法の学習にも役立ちます。

ディクテーションには専用の参考書やアプリもあるので、手軽に始めることができます。

以下で詳しく紹介していますので、興味のある方は参考にしてください。

スピーキングの練習

スピーキングや発音を強化するにはシャドーイングが有効です。

シャドーイングとは、英語の音声が流れた後、即座に続けて言語を真似しながら追いかけていく学習方法です。

まるで影のように言葉を追いかけるので、「影」を意味するシャドーイングと言います。

ネイティブが話す英語を聞いて、それを真似するトレーニングを積むと、だんだんと耳が慣れてきて英語耳となり、合わせて発音も鍛えることができるようになります。

シャドーイングをすることで、スピーキングだけでなくリスニング能力も向上させることができるため、おすすめの学習方法です。

海外駐在員に求められる英語力以外のスキルや資格

  • 海外駐在員に必要なビジネススキル
  • 海外ビジネスで持っていると有利な資格

海外駐在員には英語力以外にもビジネススキルや資格が求められます。

以下では、その代表的な例とともに、それらを身につけるための方法やリソースについて紹介します。

海外駐在員に必要なビジネススキル

海外駐在員に必要なビジネススキルには、以下のようなものが挙げられます。

  • マネジメントスキル
  • リーダーシップスキル
  • コミュニケーションスキル
  • ネットワーキングスキル

マネジメントスキル

マネジメントスキルは仕事やプロジェクトを効率的に進めるために必要なスキルです。

海外駐在員は、現地で重要なプロジェクトをリードすることもあるため、多くの人やチームを統率する必要があります。

  • プロジェクトの計画
  • スケジュール
  • 予算
  • リスク管理

など、プロジェクトに関係する人だけでなく、全体の進捗と管理をしなければなりません。

また、チームのメンバーのモチベーションを高め、コミュニケーションを円滑にすることも重要なマネジメントスキルです。

リーダーシップスキル

リーダーシップスキルは、チームや部下をまとめ、目標を達成するためのスキルです。

海外駐在員は、現地のスタッフと協力してプロジェクトを成功に導いていかなければなりません。

海外でのビジネスのやり方や異文化に対して理解した上で、チームを引っ張っていく能力が必要となります。

コミュニケーションスキル

海外駐在員は、異なる文化や言語を持つ人々とコミュニケーションを取る必要があります。

相手の言葉を理解し、自分の意見も適切に伝えるための語学力が必要となります。

コミュニケーションスキルを高めるには、自分の先入観にとらわれず、相手の文化的な背景を理解し、相手に合わせたコミュニケーションを取ることが大切です。

ネットワーキングスキル

海外駐在員は、現地の人々や企業との信頼関係を築くことが必要です。

海外でのビジネスの成功には、現地の人々や企業と良好な関係を築くことが不可欠です。

交流会やビジネスイベントなどに積極的に参加し、自分自身や企業のアピールを行うことで、新しいビジネスチャンスを見つけるきっかけづくりをするようにしましょう。

海外ビジネスで持っていると有利な資格

海外駐在員には、ビジネス上で必要なスキルや専門的な知識を持った人材が求められます。

必ずしも持っていなければならないということはありませんが、持っておくと有利な資格についていくつか例を紹介します。

MBA(Master of Business Administration):
 ビジネスにおける高度な知識やスキルを身につけるための修士課程の資格

・PMP(Project Management Professional):
 プロジェクトマネジメントの知識とスキルを証明する資格

・CMA(Certified Management Accountant):
 会計と経営管理のスキルを証明する資格

・ITIL(Information Technology Infrastructure Library):
 ITサービスマネジメントのベストプラクティスを学ぶ資格

これらの資格は海外駐在員に限らず、どのビジネスパーソンにとって有用なものです。

資格取得には、それぞれの資格に適した学習や試験対策が必要ですが、オンラインコースや書籍などでも学習することができます。

もし興味がある方は資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回の記事では、海外駐在員に必要な英語力やビジネススキルなどについて、初心者にもわかりやすく解説しました。

英語が話せるのはもちろんのことですが、海外で仕事をする上で異文化に対する理解と適切な対応力も重要になります。

また、いくら英語が話せたりスキルがあったとしても、それを活用しなければ意味がありません。

大切なのはそのスキルを活かして、どう活かすかです。

海外駐在員や現地採用として海外で働きたい、今の会社でキャリアアップを狙いたいなど、目的はさまざまです。

英語やビジネススキルを活かして自分の人生にどう繋げていくか、一度考えてみてはいかがでしょうか?