【グローバル人材とは?】必要なスキル・メリットについて現役海外営業マネージャーが徹底解説!
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グローバル化が進む現代社会において、グローバル人材としてのスキルを持つことはますます重要になっています。
しかし、グローバル人材に必要なスキルや経験を持っている人材は決して多くはありません。
今回はグローバル人材に必要なスキルや経験、またそれを身につけるための具体的な方法や、活かせる仕事について詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- グローバル人材の基本的な知識
- グローバル人材に必要なスキル
- グローバル人材のメリット
グローバル人材のスキルを身につけたいと考えている方、グローバル人材としてのキャリアを目指している方は、ぜひこの記事を読んでグローバル人材としての可能性を広げてみてください 😉
もくじ
- グローバル人材とは?
- グローバル人材スキルが求められる背景
- グローバル人材に必要なスキル
- グローバル人材スキルを持つメリット
- グローバル人材スキルを身につけるための方法
- グローバル人材スキルが活かせる仕事
- まとめ
グローバル人材とは?
グローバル人材とは、簡単にいうと「異国の文化や背景を理解し、お互いのいいところを引き出して、新しい価値を生み出すことができる人」です。
語学力だけではなく、主体性や協調性など、幅広い知識とスキルが必要とされます。
グローバル人材については以下で詳しく定義づけられていますので、参考にしてみてください。
- グローバル人材育成推進会議の定義
- 文部科学相の定義
- 総務省の定義
グローバル人材育成推進会議の定義
内閣官房長官を議長とするグローバル人材育成推進会議では、グローバル人材に必要な要素として、以下を挙げています。
要素Ⅰ:語学力・コミュニケーション能力
要素Ⅱ:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任 感・使命感
要素Ⅲ:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー
出典:グローバル人材育成戦略
この他にも、グローバル人材に限らずこれからの社会の中核を支える人 材に共通して求められる資質として、以下についても挙げています。
- 幅広い教養と深い専門性
- 課題発見・解決能力
- チームワークとリーダーシップ
- 公共性・倫理観
- メディア・リテラシー
文部科学相の定義
文部科学省では、初等中等教育や高校留学でのグローバル人材育成について、以下のように定義しています。
「グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、 顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を 乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材」
総務省の定義
総務省ではグローバル人材について以下のように定義しています。
「日本人としてのアイデンティティや日本の文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション能力、主体性・ 積極性、異文化理解の精神等を身に付けて様々な分野で活躍できる人材」
グローバル人材スキルが求められる背景
グローバル人材スキルが求められる背景には、以下のような要因があります。
- グローバル化の進展
- 国際競争の激化
- 外資系企業の進出
グローバル化の進展
「グローバル化」とは、今日、様々な場面で多義的に用いられるが、総じて、(主に前世紀末以降の)情報通信・交通手段等の飛躍的な技術革新を背景 として、政治・経済・社会等あらゆる分野で「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」 が国境を越えて高速移動し、金融や物流の市場のみならず人口・環境・エネ ルギー・公衆衛生等の諸課題への対応に至るまで、全地球的規模で捉えるこ とが不可欠となった時代状況を指すものと理解される。
出典:グローバル人材育成戦略
グローバル化の進展により、企業や組織が積極的に海外へ進出しています。
グローバル化によってさまざまなモノや情報が国境を越えて飛び交うことが増えたため、課題や問題に対応できるグローバルな人材の需要が高まっています。
国際競争の激化
グローバル化が進展する中で、企業や組織は世界的な市場で競争することが増えています。
国際競争の激化により、競争に対応できるグローバル人材が求められています。
グローバル人材は、世界のさまざまな文化を理解し、多様な価値観を持ち、グローバルな視野を持っていることが求められます。
外資系企業の進出
外資系企業とは海外に本社を置いている企業のことです。
さまざまな国に拠点を持っているため、グローバルな市場に参入しやすいのが特徴です。
外資系企業の進出により、日本国内でもグローバルな視点を持った、世界的な市場で活躍できる人材が求められるようになりました。
グローバル人材スキルを身につけることで、今後ますますグローバルな市場で活躍する機会が増えることが予想されます。
グローバル人材に必要なスキル
グローバル人材の定義や背景がわかったところで、では実際にグローバル人材に必要なスキルってどんなものがあるの?について解説します。
- 言語能力
- コミュニケーション能力
- 国際ビジネスに関する知識や経験
- 異文化に対する理解
- グローバルリーダーシップ
上記はグローバルビジネスで必要なスキルの例です。
これらのスキルは、異文化・多文化な環境で活躍するために必要なものであり、グローバル人材にはこれらのスキルが求められます。
グローバル人材スキルを持つメリット
ではグローバル人材に必要なスキルを身につけるとどんないいことがあるの?について紹介します。
グローバル人材スキルを持つことには、以下のようなメリットがあります。
- キャリアアップができる
- グローバルな人脈を作ることができる
- 高い報酬を得るチャンスがある
キャリアアップが可能になる
グローバル人材スキルを持つことで、自身の成長にも繋がります。
またグローバルビジネスに携わることで、新しい視点や経験を得ることができます。
これらの経験は、確実に将来のキャリアアップの大きなアドバンテージに繋がるでしょう。
グローバルな人脈を作ることができる
グローバル人材スキルを持つことで、異文化を理解し、海外のビジネスパートナーや同僚と良好な関係を築くことができます。
それにより、グローバルな人脈を構築することができ、キャリアアップやさらなるビジネスチャンスを掴むことができるでしょう。
高い報酬を得るチャンスがある
グローバル化が進む中で、グローバル人材の需要が高まっています。
異文化を理解し、グローバルなビジネスに対応できる人材は、企業にとって必要不可欠な存在となっています。
海外で培ったグローバル人材スキルを持つ人材は、高い評価と報酬を得ることができるでしょう。
グローバル人材スキルを身につけるための方法は?
ではどうやったらグローバル人材のスキルを身につけることができるのか?について解説していきます。
- 語学力の向上
- コミュニケーションスキルの向上
- 異文化に対する理解力の向上
- リーダーシップの向上
語学力の向上
グローバル人材に必要な語学力は、少なくとも英語が堪能であることが求められます。
そのため、まずは英語力を高めることが必要です。
語学には話す・聞く・読む・書くの4つの技能がありますが、「話す」スキルが最も重要です。
語学学校やオンラインの英会話レッスンを受講するのはもちろん、SNSや文化交流会などを利用して、英語を使う機会を増やすことも有効です。
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コミュニケーションスキルの向上
グローバルな環境で働く上で、相手の言葉や文化を理解することができるコミュニケーションスキルは、グローバルなビジネスにおいて不可欠なスキルです。
コミュニケーションスキルを向上させる方法としては以下のようなものが挙げられます。
- 聞き上手になる
- 文化について学ぶ
- 語彙力を増やす
聞き上手になる
グローバルなビジネスにおいては、相手の言いたいことを理解することが非常に重要です。
聞き上手になるには、相手が話していることに耳を傾け、質問を投げかけるようにしましょう。
質問することで文化に対する理解が深まり、相手との距離もぐっと近づけることができるようになります。
文化について学ぶ
相手の文化について理解することは、相手とのコミュニケーションを円滑に進めるために不可欠です。
文化に関する知識を深めることで、相手との信頼関係を築くことができます。
語彙力を増やす
相手とコミュニケーションを取る際は、適切な言葉を使う必要があります。
相手と良好な関係を気付きたかったとしても、適切な言葉を使うことができなければ、正しく理解してもらうことができずに後々トラブルとなってしまうことも・・・。
もちろんはじめは使えるものからで構いません。英会話などで講師の自然な英語を聴きながら、少しずつ語彙力を増やしていくと良いでしょう。
異文化に対する理解力の向上
グローバル人材には、多様な文化についての知識や理解が求められます。
異文化に対する敏感さや理解力を高めるためには、海外旅行や留学などで現地へ行き、直接その文化に触れるのが一番です。
現地の人と交流することで、文化の背景や思考の違いを理解することができます。
ですが今はコロナの影響もあり、なかなか海外へ行くことができないという方は、英会話スクールなどで外国人講師の方ら文化について話をするのも一つの方法です。
リーダーシップスキルの向上
グローバルなビジネスにおいては、リーダーシップスキルが求められます。
グローバルチームを率いるリーダーは、多様な文化背景を理解しつつメンバーをまとめて、チームを成功に導いて行かなければなりません。
私もグローバルプロジェクトを抱えており、日本・インド・南米・南アフリカなどの国からそれぞれマネージャーを集めて会議をすることがあります。
時間帯も各国で違うため、それぞれが参加できる時間帯=日本の夜に実施します。
- 会議の目的・趣旨
- この会議で決めたいこと
- こちらからのお願い
- ディスカッション
- 次回までの課題
- まとめ
などを、英語で進行していきます。
各国のマネージャに配慮し、タイミングを見て話を振ったり、意見が偏らないよう公平な目線で話をしたりと、全体をリードしながら進めていく必要があります。
グローバル人材スキルを持っていることを活かす仕事とは?
- グローバル企業の海外営業やマーケティング担当
- 外国語を活かした翻訳や通訳の仕事
- グローバル人材育成に関わる仕事
- 多国籍企業の人事部門の仕事
グローバル人材スキルを持っていることを活かすことができる仕事には、以下のようなものがあります。
グローバル企業の海外営業やマーケティング担当
- 語学力を活かし、海外市場でのビジネス展開を担当する仕事
- 異文化理解力が必要で、現地の文化やビジネス習慣に詳しくなければならない
- 国際ビジネスでのコミュニケーション能力が求められる
外国語を活かした翻訳や通訳の仕事
- 語学力を活かし、日本語と外国語の翻訳や通訳をする仕事
- グローバル企業や国際会議などで活躍できる
- 言語力だけでなく、文化や背景を理解する力が必要
グローバル人材育成に関わる仕事
- グローバル人材の育成に携わる仕事
- 外国籍社員の指導やサポートをする人事・研修担当など
- 異文化理解力やコミュニケーション能力が必要である
多国籍企業の人事部門の仕事
- 外国人社員の採用や管理を担当する人事の仕事
- 異文化理解力やコミュニケーション能力が求められる
- グローバルな視点や多様性を理解していることが重要
上記はあくまで一例です。
この他にもITエンジニアや生産管理、設計者や技術者など、多くの職業でグローバル人材スキルを活かせる職業があります。
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まとめ
今回はグローバル人材のメリット、必要なスキルなどについて解説しました。
もしあなたの会社に海外拠点があるならば、絶対に挑戦してみるべきです。
海外駐在員として働くことは、日本で仕事・生活するよりも大変ですが、それだけ得るものも大きいです。
必ず将来のキャリアップへとつながりますので、ぜひ検討してみてください。
もし海外で働いてみたいけど、今の会社には海外の拠点がない、もしくはものすごく限られた人しか行けないということであれば、転職するのも一つの方法です。
転職することにより年収も上がり、海外駐在することでさらにキャリアアップを目指せる、そんな人生プランを考えてみてはいかがでしょうか?
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